片山さつき議員とG-7、HIA
5/12「片山さつき議員とG-7、HIA」
2008年5月12日(月)―2007年5月14日(水)
総括「利払い→GDP→日銀政策会合へ」
需給「片山さつき議員とHIA、G-7為替介入など」
テクニカル「基本チェック」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
当局&円無常「バブルで買うか、危機で買うか」
ID為替「短期46 市場参加者の横顔23=中東①」
横浜湘南便り「田舎でも出来る為替」
ドル円101.50-104.50 ユーロ円 158-161
FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2000年=100)5月9日東京引け 前回 5月7日からの変化 円90.8強し、ドル81.9強し、ユーロ139.5強し(2007年1月4日 円82.3(87.9)ドル89.7(91.5)ユ-ロ125.5(120.0)括弧内は2006年1月4日)5月9日ドルインデックス IN NYBOT73.056弱し、CRB427.48強し、CRUDEOIL125.96強し、DOW12745日経平均ドルベース5月9日東京引け132.0 IMM円投機筋 4月29日 円48735(前週比-6715)ユーロ-12512(+8803)
1、予定
(今週の予定)
12(月)日 景気ウォッチャー、
13(火)米 小売売上、
14(水)日 企業物価指数、国際収支、米 CPI
15(木)NZ 小売売上、日 機械受注、独&ユーロ圏 1QGDP、ECB月例報告、米 新規失業保険、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、設備稼働率、フラデルフィア連銀景況指数、
16(金)NZ 1QPPI、日 消費者態度指数、1QGDP、ユーロ圏 貿易収支、米 住宅着工、建設許可、ミシガン大消費者信頼感指数
(来週の予定)
19(月)米 景気先行指数、
20(火)日銀政策決定会合、金融経済月報、第三次産業活動指数、独 PPI、ZEW景況感調査、ユーロ圏建設支出、ZEW景況感調査、米 PPI
21(水)米 FOMC議事録(4月29、30日)
22(木)日 貿易統計、全産業活動指数、米 失業保険
23(金)日銀議事録(4月8、9日)、米 中古住宅販売件数
2、総括「利払い→GDP→日銀政策会合へ」
米国経済も減速しているが、ただ最近は予想よりは強い数字が出ている。欧州もオセアニア経済も減速しユーロ、豪ドル、NZドルも弱くなっている。日本も景気動向指数、住宅着工、鉱工業生産、消費支出、景気ウォッチャー調査など弱いものが続いている。普通の国は景気減速ならば通貨安となり輸出に有利となり経済が自律調整するが、日本は景気減速には円高の傾向がつきものでさらに景気を悪化させてしまう。深みにはまった後漸く円高はダメだということで金融緩和などをして円安に仕向けるが回復に時間がかかってしまう。
最近は株高円安、株安円高とも言われるが昔からそうであった。日経平均と為替の関係もバブル前の88年は2万円にドル円120円、バブルで3万8千円に160円、95年は1万4千円に79円、2003年に日経が7千円台の時もドル円は110円台とそれほど円安ではなかった。その後2006、2007年の小泉価格で景気が回復し日経が1万8千円となる時はドル円は120円を超える円安、最近は再び株価で1万2千円へ下落、円高95円となっている。
さて今週16日は1QGDPの発表となる。予想は実質+0.6%だが名目は+0.3%、デフレで実質は+0.6%となってしまうが、生活費が上昇する中デフレ感覚はない(GDPデフレーターとCPIの統計手法の違いによる)。その後、来週は日銀政策決定会合があるが、一連の指標の弱さからは何らかの政策対応少なくとも示唆が必要となってくるだろう。需給的には週半ば15日あたりに普通の月よりは外債の利金の払いがあるので一目均衡表の雲の上限である102円くらいの下押しもあるだろう。欧州も1QGDPの発表あり。
3.需給「片山さつき議員とHIA、G-7為替介入など」
5月5日の本誌で日本版HIA(読売新聞)の記事を紹介した。その後日経やロイターも報道している。どうやら自民党片山さつき議員の発案のようだ。日本企業の海外での収益を減税をして日本へ呼び戻そうという税法改正だ。推定12兆円なので1年分の貿易黒字から所得黒字くらいの金額だ。大きな円高要因だが予定としては2009年度の税制改正に盛り込まれるということなので実施なら2010年あたりでまだ先のことだ。片山議員は経済産業委員会で海外収益還流の質問をした時同時に為替介入についても触れているが(どちらかというと介入を示唆)このような国会での質問も報道して欲しいものだ。4月G-7の内容に、金融安定化フォーラム、次の大阪GでのG-8、為替相場についても言及している中味の濃い質問だ(http://www.satsuki-katayama.com/kokusei/index.html)。
4、テクニカル「基本チェック」
3月17日と4月14日の安値を結んだ上昇ラインを下に切り、102円前半にある一目均衡表の上限に近づいてきた。5月7、8日の高値を結んだ下降トレンドは急だがまだその中で推移している。ローソク足は5日連続陰線。5日移動平均線は5月8日で反転下落した。3月17日から約10円上昇した相場であり、半値戻しでは100.73であり、これは4月G-7あたりのレベルである。本日12日はドル需要あれど、利払いの15日のドル売りもある。以上のことを頭に入れながらデイトレならイントラデイのP&Fの○×を見ながら励む。
5、リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、北京オリンピックボイコット、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)
6、当局&円無常「バブルで買うか、危機で買うか」
ポールソン財務長官、グリーンスパン前議長ともに最悪期が過ぎ去ったと発言した。当局なりにサブプライム問題の破綻の金額やその解決策へのメドがたったということだろう。数字的にはAIGの赤字決算やシティーが41兆円もの債権売却などの報道に代表されるように決算、経済指標なども悪いものが続く。危機になれば常に未曾有の危機という言葉が出て不安を煽るが、私のこれまで業務で経験したり、また実際に自己資金で投資していたものがいわゆる世間で言われる危機に陥ったが、それらが破綻したことはなく危機の時がボトムフィッシングのいい機会であったということばかりであった(82年の中南米債務危機、フィリピン通貨危機、90年の米国不動産危機、湾岸戦争、90年代のポンド、アジア、ロシア2000年のアルゼンチン通貨危機など)。今回のサブプライム問題はどうだろう。ただ世界の富裕層は買っている。日本はバブル時に海外不動産に手を出してしまったが、ボトム時に買うのも精神的にきついが金銭負担は少ない。
7、ID為替「短期46 市場参加者の横顔23=中東①」
余談から入るが中東との為替取引は独特なものがあった。中東の銀行からドル円のプライスを求められたとき例えば120.50-55と出すと「AT55、Can I SELL 30MIO DLR?」ときたことがあった。普通55というと相手が買うわけだが、55で売れないかと取引ではなく交渉に入ってきたことがあった。取引の常識やマナーから外れているがそれも一つの中東らしさ、ゆったりとした中東の時間軸かと思った。
中東の機関投資家の資金はオイルマネーと呼ばれているものだ。オイルマネーが急激に増大してきたのは1979年の第二次石油危機以降であった。石油輸出による経常黒字を海外投資でリサイクルしていった。
中東市場は金曜日が休日だ。1990年の父ブッシュによる第一次湾岸戦争が勃発する前までは、欧米の銀行のみならず日本の銀行でもバーレーン市場で為替取引を行っていた。バーレーン市場はオフショアーなので世界の銀行が支店を出し、資金貸付業務を行い、為替も付随的に行われるようになった。プラザ合意以降はかなり活発になり、土日のバーレーン市場でも値動きがあったし、私も日曜日に日本の証券会社の以来を受けてドル円を5千万ドル売ったことがあった。現在も同様な貸付、資金、為替取引が行われているが、80年代とくらべれば、中東情勢の混迷を受けて商いは減少している。
内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取)
8、横浜湘南便り「田舎でも出来る為替」
♪♪雨音に気づいて遅く起きた朝は♪♪、早速温泉に入る。土曜日名古屋の中京大学で2コマ為替の授業をやってそのまま横浜へ帰らずに夜遅く伊豆稲取へ着いた。名古屋ー熱海間は意外と時間がかかってこだま号で2時間。それより距離がある新横浜ー名古屋はのぞみ号で1時間20分程度なので、こだまの各駅停車はのんびり旅となる。利用者は少なく車内もガラガラであった。今週は伊豆まで為替誌の方が取材にこられる。「田舎でも出来る為替」という趣旨なのだろうか。取材陣は3人ということだが三者三様の車で来るようだ。ハーレー、ベンツのオープンカー、ミニバンらしい。中年暴走族のようだ。まさか「パパッラパパー」と音を鳴らしながらくるのでは?田舎の喧騒を打ち破られそうだ。ただその日はちょうど台風も接近し暴走と暴風が稲取で出会う。
(写真①こだまは2,3本のぞみに抜かれることもある②景気のいい名古屋はいつも混雑③朝食は朝市で調達@稲取)
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