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2007年4月15日 (日)

G-7=相場は市場に任せる段階

4/16(月)「G-7=相場は市場に任せる段階」

2007年4月16日(月)―2007年4月18日(水)

総括 「G-7=相場は市場に任せる段階」
需給&今週の相場「米住宅着工とCPI」
テクニカル「一目均衡表の円の位置は一目瞭然」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
当局orうたかた無常「当局発言には嘘はないがその行動は遅い」
ID為替&質疑応答「実質実効為替相場の円安メリットはどこへ」
横浜湘南便り「150年の150メートル噴水」

ドル円 118-121 ユーロ円 160-163 

FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス2000年=100) 4月13日東京引け 前回 4月11日からの変化 円82.0若干強し、ドル88.7弱し、ユーロ127.6強し(2007年1月4日 円82.3(87.9)ドル89.7(91.5)ユ-ロ125.5(120.0)括弧内は2006年1月4日)4月13日ドルインデックス IN NYBOT82.174弱し、CRB317.93強し、CRUDEOIL63.63強し、日経平均ドルベース 4月13日東京引け148.24 IMM円投機筋 4月10日 円-64841(前週比-983)ユーロ+104394(+9316)
 

1、予定 

(今週の予定)

16(月)ユーロ圏CPI、米 小売売上、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、
17(火)日 消費者態度指数、独&ユーロ圏 ZEW景況感指数、ユーロ圏貿易収支、米 CPI、住宅着工、建設許可、鉱工業生産、設備稼働率
18(水)NZ 1QCPI、
19(木)日 第三次産業活動指数、独 PPI、ECB月例報告、 米 失業保険、景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数
20(金)日 全産業活動指数

(来週の予定)

23(月)豪1QPPI
24(火)日 企業向けサービス物価指数、豪 1QCPI、ユーロ圏経常収支、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、中古住宅販売件数
25(水)日 貿易統計、独 IFO景況指数、米 耐久財受注、新築住宅販売件数、米地区連銀経済報告 ベージュブック
26(木)NZ RBNZオフィシャルキャッシュレート、貿易収支、米 失業保険 
27(金)日 雇用統計、家計調査、CPI、鉱工業生産、小売統計、米1QGDP、個人消費

2、総括「G-7=相場は市場に任せる段階」

「為替での注目ポイント」
①為替相場の行きすぎ(暗に円安懸念、円キャリー懸念)については

 前回2月G-7同様「こうした経済動向が意味するところが市場参加者に認識され、彼らのリスク評価に織り込まれていくであろうと確信する」となった。一応過度な動きには釘を刺した形だが前回以降具体的な施策がとられなかっただけに市場には新鮮味がないだろう。

②米国経済について

前回は「堅調であった」が今回は「内需がより持続可能な成長路線へと緩やかになる」と下方修正されている。米国景気の減速を認めた形となった。

③中国について

今回は中国財務相、人民銀行総裁が欠席した。前回の「中国の均衡のとれた成長を促すコミットメントを歓迎」は削除された。「人民元の実効為替レートが必要な調整が進むこと」は前回同様、声明に取上げられた。

(感想)全体的には、景気が良ければ為替のことなどたいしたことない。ドル円が105-125のレンジを外れない限り特に政策調整はしない。尾身大臣のいう「為替レートによる不均衡調整は、弊害が大きい」がよく表しているだろう。為替相場は結果であり、先に操作しても原因の改善はない。

①円相場について

 昨年4月ではユーロ円145円で円安懸念がブルトン仏財務相を中心に高まったが、その後150、160と進むにつれてトーンが下がっている気がした。今回は恐らく声明が準備された頃は150円程度であって急速に約10円円安が進んだことは加味されていない。またドル円については前回2月G-7からは円高であったことも円が特別に取上げられることがなかった要因だろう。次回は9月か?

 尾身大臣が「為替レートによる世界的不均衡調整は弊害が大きい」としたことは、1ドル240円から100円にして日本の黒字が微増、米国の赤字が4倍に増えたことを漸く認識したのだろう。為替相場は結果であり、原因ではない。実需の需給の結果だ。

ドル円は105-125の基本レンジがあり、一旦両端に達すれば政治的圧力で抵抗しその後ファンダメンタルズを勘案しレファレンズレンジが変更されるのだろう。
 ただしユーロ円やクロス円のレンジは想定されていないので、G-7の対応策も具体的なものはないし、食い止めるために介入などの具体的な策をとるのは難しい(既述)。

②米国について

 サブプライムローンなど具体的な問題は取上げられなかったが米景気の減速が声明に取上げられたのは今後の対ドル相場、円以外の相場に影響しよう。

③中国について

 G-7メンバーでない中国には声明でも遠慮がちであり、ポールソン財務長官の中国へのマイルドな対応ぶりからみても、日本に急激な円高を迫ったプラザ合意以降とは中国への対応違う。

 現在世界経済を大きく動かすのは中国と原油価格であろう。中国の輸出が批判されているが、その輸出も日米欧の肩代わりの部分も大きいし、また日米欧も中国への輸出を劇的に増加させている。中国やOPEC諸国不在のG-7はその重要性や影響力が低下しよう。
 
3.需給&今週の相場「米住宅着工とCPI」

世の流れは米国景気減速がテーマでドル安となっている。4月に入ってからもドルは円以外に対してはドル安相場が続いている。景気減速でもインフレ懸念が強いという矛盾があるからだ。今週は火曜日の3月米国住宅着工とCPIにどうコントラストが浮かび上がるかを注目したい。住宅着工は150万件の予想、CPIは+0.6%、コアが+0.2%である。

 円については引き続き、個人投資家中心に投信中心に高金利通貨買いが入り、それがドル円を支えるだろう。生保、郵貯、簡保は外債投資への意欲は新年度も見られないが、公的年金はコンスタントに外貨投資を続けよう。

4.テクニカル「一目均衡表の円の位置は一目瞭然」

 一目均衡表の各通貨ペアを見ると、対ドルではドル安型(ユーロドルは雲の上、ドルスイスは雲の下)で対円だけが雲の上(ドル高型)にいる。クロス円はすべてが雲の上となり、絵的にも円の相対的な弱さは分かりやすい。

ドル円は一目均衡表の当面の雲の上限である118円70銭を終値ベースで割り込まない。日中のP&Fを大きく見ると横バイから鍋底のように見え他の非ドル通貨に比べ円の弱さが目立っている。5日線だけが週末下向きとなったが、他の通貨と比べればドル安方向へはまだ弱い。世界全体がドル安になっているので少しは付き合っているだけだ。

 月曜日はG-7声明の前回踏襲で円が売られるが、はしゃぐ相場についていく必要はデイトレーダー以外には必要なく、しっかりとドル円というより他のクロス円で今まで通り押し目買いが良いだろう。

5.リスク 想定済みにしてビックリしてはいけない) 「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

 北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、イラン、地震、日本物格上げ、米国物格下げ、貿易戦争(FTA)、米軍イラク撤退、領土教科書靖国問題、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り
 
6、当局&うたかた無常 「当局発言には嘘はないがその行動は遅い」
 
G-7前には日本の尾身大臣や財務省から「円が特別に議論されない」という発言があった。ただそういう言葉が出ても何かサプライズがあるという予想もあった。G-7の声明はおそらく1ヶ月程度前から各国事務部門で調整されていくのだろう。それを踏まえての日本当局のコメントである。当局はそこで隠し事をしたり、ウケを狙ったり、サプライズを示唆することを言っても、自分にとって何のメリットもないわけである。G-7以外でも当局のコメントは素直に文章通りに受け取ればよい。ただ公務員なので言動からその後の行動はかなり遅い。デイトレ向きではない。

7.ID為替&質疑応答 「実質実効為替相場の円安メリットはどこへ」

 名目相場では歴史的にはどの通貨を見ても円高だ。ドル円は200円台、ユーロ円はマルク円の高値から計算すると300円台もあった。オセアニア円も300円、現在16円の南アランドも300円台があった。たった8年の短い歴史だけを取上げユーロ円が市場最高値と聞くと笑ってしまう。

 世界で円安と批判されるのは物価上昇率を加味した実質実効為替相場からだ。ドル円が240円から100円になっても日本の物価上昇率が他の国より小さいので実質的には円安ということだ。輸出競争力は衰えていない。我々の外貨預金や外貨投信、外貨証拠金も輸出業者と同じで円安メリットがある。とすれば少々の為替相場の円高でも実質実効為替相場では円安なので儲かっているということなのだが、実感はない。我々の身近な物価においては外国物価上昇と日本の物価上昇の比率は実感できず、日本の物価上昇だけが跳ね返ってくる気がする。日本全体は実質の円安で潤っていても、庶民にまで浸透していないのは、企業が儲かっても家計に反映されないのと同じようだ。
  
  内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-

 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」

FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取)

8.横浜湘南便り「150年の150メートル噴水」

 横浜港は現在大桟橋近くの「象の鼻地域の観光化への工事」を行っているが、さらに150メートルの噴き上げ能力を持つ巨大噴水をつくるようだ。完成予定は2009年。150メートルは開港150周年にちなんだもの。山形県の月山湖の112メートルを抜き日本一となる。

 米銀時代ジュネーブ支店を訪問した時にレマン湖にも空高く噴きあげる噴水があった。最初は消防訓練かと思った(ちなみにジュネーブは中東資金が集まる場所と言われている)。巨大噴水は景観的に美しいと思えるものではないが、港に最近出来た風車とともに港のシンボルとなろう。カモメやトビウオはさぞかしびっくりするだろう。
 弊社オフィスは山下公園の花火が正面に見物できるが、丁度その花火の発射地点に出来るようなので、ボケーッとする時間がさらに増えそうだ。

(写真①このあたりに150メートルの噴水が、右端の黒いものは氷川丸②③工事中の象の鼻地区)P1000019_22 P1000038_5 P1000043_7

 

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