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2006年12月 4日 (月)

今年もドルは大幅安(除く昨年)

12/4 (月)「今年もドルは大幅安(除く昨年)」

2006年12月4日(月)―2006年12月6日(水)

予定
総括 「今年もドルは大幅安(除く昨年)」
需給「外国債券と為替需給①」
テクニカル「P&Fの一枡、3枠転換など」
リスク「リスク(想定済みにしてビックリしてはいけない)「長引くイラク、日本の政局、イラン、パレスチナ、日中問題」
当局orうたかた無常「日銀が安倍さんへボディブロー」
ID為替「来年も当局をけん制しつつドル安円安」
横浜湘南便り「ハイティー」

ドル円 113.50-116.50 ユーロ円 152.50ー155.50

FX湘南IG(FSIG 代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)中京大学講師 
日経インデックス2000年=100) 12月1日東京引け 前回 11月29日からの変化 円85.0若干弱し、ドル88.9若干弱し、ユーロ125.5同(1月4日 円87.9 ドル91.5 ユーロ120.0)12月1日ドルインデックス IN NYBOT82.47弱し、CRB321.23強し、CRUDE OIL63.43 日経平均ドルベース 12月1日東京引け140.85IMM円投機筋 11月28日 円-41958(前週比+38463)ユーロ+89594(+24288)
 
1、予定

(今週の予定)

4(月)日 マネタリーベース、法人企業統計尾身財務大臣講演、藤井財務次官会見、ユーロ圏PPI
5(火)安倍、福井会談、独 サービス業PMI、ユーロ圏差サービス業PMI、小売売上、米 製造業受注、ISM非製造業、レイオフ調査 
6(水)豪 RBA政策金利、日 景気動向指数、米 ADP雇用統計
7(木)ECB理事会&総裁会見、米 資金循環統計、新規失業保険 
8(金)日 マネーサプライ、機械受注、GDP改定値、景気ウォッチャー調査、独 経常収支、鉱工業生産、米 雇用統計、ミシガン大消費者信頼感指数
    
(来週の予定)
11(月)日 消費者態度指数、
12(火)日 企業物価指数、独&ユーロ圏 ZEW景況感指数、米 貿易収支、FOMC
13(水)日 国際収支、鉱工業生産確報、米 小売売上
14(木)NZ 小売売上、SNB政策金利、ECB月例報告、新規失業保険 
15(金)日 短観、第3次産業活動指数、NZ3Q製造業売上、ユーロ圏CPI、鉱工業生産、米 CPI、NY連銀製造業指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率

18,19日 日銀会合

2、総括「今年もドルは大幅安」

 今年も昨年を除いて今まで通りのドルの大幅安(特に対ユーロ、円では小幅)で終わりそうだ。

 ISM製造業の50割れでドルが売られたが、既述のごとく、この数字はいつも予想より下振れるクセがある。一方今週発表されるISM非製造業は予想より上振れる時が多いのでまた一喜一憂するだろう。7日のECB理事会の利上げ予想についてはこれでもかこれでもかと織り込んでくる。 いつもそれほど爆発的な成長をしているユーロ圏経済でもないが、米国の来年の成長予想が下方修正、また利下げ見通しも出てきたから対価として買われている。

米国景気とドルは連動するが、日本経済とは連動しない。むしろ逆連動することが多い。19日の日銀政策決定会合に向けて多くの指標が発表される。ただ物価も落ち着き、個人消費の落ち込みからすれば利上げの緊急性はない気がする。短観は微増の予想だが朝日新聞の100社への景気調査では景気の現状を上向きと見る回答が88社で前回6月の98社から減少した。利上げ時期は2007年4月以降が60社をしめ日銀や市場の思惑とは異なるようだ。

 今週は法人企業統計、機械受注、GDP改定値、来週は短観がある米国雇用統計もあるが先週は新規失業保険申請者数が増加し弱さを示唆している。事前(水曜日)に発表されるADP雇用統計も見逃せない。5日には安倍首相、日銀福井総裁会談があるが、どちらもハッキリ物を言わない、あるいは言わなくなった人のなので隔靴掻痒の結果となろう。

3、需給 「外国債券と為替需給①」

 「外国債券の償還で円高になるという市場の報道があっても、その通りにならないことが多いのではないか」趣旨のご質問を頂いた。
債券の為替にかかわる需給はかなり誤解があり、お返事も長くなりそうなので何回かに分けたい。

 外国債券を日本人が買う時は円を売って当該外貨を買うので円安になり、売る時(満期で償還)は外貨を売って円を買うので円高となる。もちろん基本はこの考え方で良い。ただ債券の市場は為替が絡む市場と為替が絡まない市場を比べるとはるかに為替がからまない市場のほうが規模が大きい。 日本の国債の外国人保有が5%しかない。またその5%でも外国人がもともと保有している円で日本国債を買ったり、円を借り入れて日本国債を買ったりする部分が大きいのでドル円での売買は起きない。米国債や欧州債は外国人の保有する比率はもっと多いが、それも為替が絡まない取引が多い。

 ユーロ建て債券の償還と言っても、保有者はユーロ圏居住者が一番多いわけであり、また外国人が多く保有していてもどれくらいが自国通貨を売って購入したものか、ユーロを調達して為替はからまず投資したものかはわからない。それは最近の日本生保も為替リスクを負わない外国債券取引をしていることが公表されていることからもわかる。
資本収支では外債投資で赤字になっても為替でも円売りは起きていない。購入時で円売りがないものは償還時も円買いが起きない。

 明らかにNZ債券のように、いわゆる「URIDASHISAI」、日本の個人向けだと為替が絡んでくる。購入時は円安になる。しかし償還時もそうかと言えばそうではない。発行者が借り換えでもう一度ほぼ同時に債券を発行すれば相殺される。個人でもただちに円に換える人ばかりではない。中途で売っている人もいる。相対する中途購入者がニュージーランド人や法人ならば償還時にも円買いは起きない。

 外国債券の大量償還で円買い思惑をするのは、日本人が持っている日本国債の大量償還で円売りをするようなもので正確ではない。為替の報道でも誤解を招くものは多い(続く)。
   
4、テクニカル「P&Fの一枡、3枠転換など」

 「イントラデイ(日中)のP&Fの一枡の単位や転換する枠の基準」についてご質問を頂いた。
ドル円は一枡10銭で、3枠転換でやっている。50銭まで上がりその後20銭まで下げて始めて、下げと認め行を変え○×を変える。ただ私の場合は四捨五入でやっているので、正確には24銭に達したときに行を変えている。

 ドル円では動きが少ないので5銭一枡でやっていた人もいたように思う。また個人の方でポンドは一枡10ポイントで4枠転換が最適だと教えていただいた方もいた。収益的にはより変動幅が大きい(ユーロドルやドルスイス)ものでP&Fを利用するほうが収益が出るというシミュレーションをやったこともある。
ご自分の興味のある通貨ペアで1,2ヶ月分もシミュレーションをすれば的確なデータを得ることが出来ると思う。相場の推移は自分が見ているときは目で見てつけているし、寝ているときは以前は海外から推移を送っていただいていたが、今は30分足、60分足を利用している。厳密でないところもある。

 このように結構自分なりにアレンジしてP&Fやローソク足のチャートを利用している。時々、教科書と違うのではないかと質問を受けるが教科書自体100%正しいものでもないし、為替のチャート用でもない。自分で工夫して実戦で活用してアレンジしていくのが良いと思う。
どんどん為替相場に合う「○○」式チャートを生み出していったらいいと思う。為替は歴史の新しい分野であり、株とは様々な点で動きが違うので改善していきたい。ローソク足も米相場であり、時間のスパンが大きく違うので為替に役立つものだけをピックアップしている。

 5、リスク(想定済みにしてビックリしてはいけない) 「長引くイラク、イラン、パレスチナ、日中問題」

 北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、イラン、地震、日本物格上げ、米国物格下げ、貿易戦争(FTA)、米軍イラク撤退、領土教科書靖国問題、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日銀総裁辞任

6、 当局orうたかた無常「日銀が安倍さんへボディブロー」

 金利を上げれば格差は広がる。給与減、個人消費減の中、内から燃えたぎるような「三丁目の夕日」的高度成長ではないところへ金利を引き上げられると、債権者は潤い、住宅ローンをもつ債務者は疲弊しよう。ただ日銀は利上げが好きな人が多いようだ。
日本が利上げをしても原油価格が下がったり、中国の旺盛な需要が減少するわけでもないだろう。物価動向は日本の利上げには影響されないだろう。(これは米国にも言えることだろう)

個人が疲弊しようと、企業が潤い、全体的なGDPが上がれば良しとして利上げする風土は日本にはなじまない。政治家から不満が高まる。小泉さんは上手く逃げたものだ。やはり政治家は景気動向を掴むタイミングが大事だろう。支持率が下がってきた安倍政権に利上げはボディブローとして効いてくる。 
       
7、ID為替「来年も当局をけん制しつつドル安円安」

 そろそろ来年の指針を考えなければならない。今年はこれまでドルはユーロで1400ポイント円で2円のドル安だ。単純思考なので来年も経常不均衡でドル安が継続するのだろう。日本の貿易黒字は減少したが、所得収支の大幅黒字が経常黒字を依然円買い要因として高水準に保つだろう。基本的には日本の景気の良し悪しは指標発表後の数時間は反応しても1年単位で関係がないだろう。

 また最近は米国の貿易赤字発表ではドルが売られないという意見もあるが、それは為替ディーラーが売らないだけで、輸出業者は時間を変えて売っている。指標発表時に団体行動的に一斉に売らないだけだ。

 ドル円がリバウンドするのには必ず円売り介入が起点となっている。88年の120円、95年の79円、最近の100円台などである。ただ今後は大きな流れはドル安で円はドルでは円高だが、ドル以外では円安と両方向に推移しているので当局の対応が難しいとは既述してきた。

 株と為替は違う。トヨタの株がいくら上がろうと、ライブドアーの株が下がろうと政府は介入しないが、為替は介入してくる。そのあたりを気をつけながら、7年連続年足陽線を続け、8年目を迎えるユーロ円への口先介入にも気をつけながら、基本的にはドル安円安で行きたい。口先が現実に近づきそうな時は信号を送りたい。

  内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-

 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」

FX湘南社是 「面白く正しく」 
FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 中京大学講師
(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取)

8.「付録 *横浜湘南便り*」 P1000020_10 P1000021_10 P1000022_17

「ハイティー」

 春節燈花が始まった中華街に暖を求めて平日でも行きかう善男善女が増えてきた。中華街は冬が似合う。上海蟹、中華粥、焼小籠包、フカヒレスープ、火鍋などなど体を芯から温めてくれる食材は盛りだくさん。中華のテーマパーク「横浜大世界」も全館リニューアルした。8月頃から食のフロアーだけは入場料を徴収するのをやめていたが予想通り、これが恒例化したようだ。
文化、歴史、芸術のミュージアムと京劇、音楽、雑技団を行う大劇場は料金をとる。表の通りでは京劇の出演者がキャンペーンをしていた。 上海の小籠包の老舗「王家沙」、無錫のストローでいただくタンパオの「王興記」は残ったが、数軒の中国地場の店が減ったようだ。採算に合わなかったのかもしれない。ここは時々シンガポール風ハイティーに利用している。最近はローズホテルや小さなしゃれた店で喫茶と点心をサービスしているところが増えている。現在90店舗くらいになってきた中華街探訪に疲れていたが、寒くなってきて再び昼も、ティータイムも、夜も中華することになってきた。

(写真=京劇の役者達)

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コメント

債券の償還は気に留める程度のほうがいいのでしょうか。
しかし、欧州通貨の展開は読めません。ユーロドルは今のところボリンジャーバンド上限での短い陰線。大きく落ちるか、ただ単なる調整か。わからないときは休むに限りますね。

投稿: コアラ | 2006年12月 4日 (月) 23時04分

コアラ様

 債券や買収など、資本関係はちょっと調べないと為替の有無はわかりにくいです。しばらく資本の需給をID為替の需給の項でふれていくつもりです。

野村

投稿: ID | 2006年12月 7日 (木) 17時21分

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